学ぶオンライン大山自然図鑑





大 山 の 花


長い冬の眠りからさめて、大山の花は春を今が盛りと一斉に咲きほこ
ります。このページでは春から夏にかけての大山の代表的な花を紹介します。
<3月の花> <4月の花> <5月の花> <6月の花>
<7月の花> <8月の花> <9月の花> <10月の花>

 
3月

だんこうばい


雪の多い早春、マンサクなどとともにどんな花よりも先立って咲きます。 香水に似た芳香をもっています。


まんさく


豊年満作の意味からきたこの花は、全山に生育しています。 葉は止血剤として使用できま す。
 
4月

いちりんそう


長い冬の眠りからさめた白い純潔な花です。茎頂から花梗をぬき一輪ずつの花を つけていきます。


にりんそう


いちりんそうより、丸味があってふっくらしています。いちりんそうとにりんそうが 並んで咲いているのを見ると楽しい気分になりますよ。


さんいんしろかねそう


数少ない「山陰」の名を冠している一種です。山陰を中心に日本海海側に分布しています。 名前と違って黄色い花を咲かせます。
 
5月

だいせんみつばつつじ


数少ない、大山の文字をいただいた一種です。「だいせん」という名前がつくこと から親しみを感じてしまいます。


やまざくら


5月に咲く桜、山桜。大山では、日本人にとって切っても切れない桜をこの時期でも見るこ とができるのです。


きゃらぼく


鳥取県の県木であり、特別天然記念木に指定されています。広大な純林を形成して いるのは大山だけなのです。
 
6月

ぎんりょうそう


竜に見たてたこの植物の別名はユウレイタケ。葉緑素が全然なく全体が白いのが特徴 です。


あかもの


頂上などで見られる10cmほどの小低木です。実が球体で赤く熟します

 
7月

なんごくくがいそう(ごまのはぐさ科)


普通標高1,000m以上の高山性植物で、7合目〜8合目で群生が見られます。


ささゆり(ゆり科)


バイブルに栄華を極めたソロモン王の服装さえ、この花の美しさには及ばなかったと、言われてます。 わが国でも古くから詩歌俳句に詠まれ、愛されています。
 
8月

つりふねそう(つりふねそう科)


花の形が帆かけ舟を釣り上げたような姿から名づけられたこの花は、水辺などに多く生育し、茎は軟弱です。節々が赤くふくらんでいます。


だいもんじゅそう(ゆきのした科)


全山日陰、湿地に生育し、どの散策コースでも、たいてい見ることができます。5個の花弁が「大の字形」をなしているところから大文字草の和名となっています。
 
9月

まつむしそう(まつむしそう科)


碧紫色の花の色、八重咲に似た花の形、晴れ上がった秋の大山を飾る代表種ですが、ずいぶんと数が減ってしまいました。


ゆうすげ(ゆり科)


夕方から咲き、翌日の午前中まで咲き続きけて終ります。細い茎の先に、割合に大きな淡い黄色の花を咲かせます。
 
10月

たむらそう(きく科)


なよなよと長く伸びた茎の先に重たそうに咲いた花が、風に揺られるのをよく見かけることができます。


あきのきりんそう(きく科)


大山では、この繁殖はきわめて旺盛で、裾野から頂上までいたるところにあり、花期ともなれば、黄の花でいっぱいになります。